「チャレンジする」は「挑戦する」といった意味合いで使われる和製英語ですが、英単語"challenge"の本来の意味は"to refuse to accept that something is right, fair, or legal"や"to invite someone to compete or fight against you, or to try win something"です(いずれもLongmanによる定義)。アメリカの野球大リーグで審判の判定に不服なプレーがあった場合、各チームは1試合に最大2回のビデオ判定を要望することができますが、このことを"Challenge"と呼称するのは前者の定義に従ったものですね。また後者の定義からは"challenger"「挑戦者」が派生します。
 東芝の不適切会計で話題になった「チャレンジ」では、「目標達成に向けて頑張る」という本来の名目が、「過大な目標の達成を名目に経営トップから理不尽な叱責を受けていた」と第三者委員会に批判されました。「チャレンジ」は"challenge"の本来の意味"to refuse to accept that something is right, fair, or legal"を結果的に実践していたとも言えます。
 東芝は「チャレンジ」≠challengeの果てに我が身を貶める結果となりました。「これはまずいんじゃないか」と思いながらも、上層部の指示で不正を継続した従業員たちの心境を思うと、切ないですね。