沢木耕太郎『深夜特急』を読み返すと、次のような気持ちが湧いてきますね。
 
  1. 自分も訪れたことのある場所(香港、シンガポール、デリー、ロンドン等)での話は感情移入できて楽しめる。
  2. 旅は青年期(旅先で出会う何もかもに興奮する時期)、壮年期(旅にも慣れてきて、出会いに落ち着きをもって接する時期)、老年期(旅の終わりが見えてきて、どのように終えるかを考える時期)がある。
  3. 旅に出たくなる。

 そして『深夜特急』は沢木氏が26歳で旅してから、17年後に完結した本であることを知りました。「どうしてこんなに当時の出来事を覚えているのだろう」と不思議に感じていたのですが、この本は旅の出来事が熟成され、虚実がない混ぜで創造されたものなのです。たぶん。