「仕事と介護の両立」をテーマにした会社のセミナーに先日出席しました。自分の家族で介護が必要な人は現在いないものの、心身に余裕のあるうちに一度くらいは考えておこうと思ったので。
 
 セミナーには自分よりも上の年代の社員(40〜50代)が5, 60人は参加していました。気楽に話を聞く私と違い、講師の話に真剣に耳を傾けている人ばかり。その様子を見て、「ああ、確かに親の介護って実際にある話だよな」と初めて認識しました(※1)。また自分は東京圏に暮らす一方で親は遠隔地に暮らしている場合には親の様子をあまり知ることができないので、いざ本当に介護が必要になった場合にどうしたらいいのか心配するのも理解できました。

 で、自分についても「親の介護、10年後には自分の話題になってきそうだな」と初めて認識しました。10年後には自分の両親は父78歳、母75歳となり、要介護認定の可能性が高まることも(※2)。父の両脚は随分細くなり、母の白髪は随分増えました。

 10年という期間は、「今すぐにやって来るほど近くはないが、想像できないほど遠くはない」期間だと感じます。東京オリンピックの5年後にはもう10年後。東京オリンピックの開催によって5年後が「2020年」として想像できるようになったこともあり、10年後は予見される未来に思えます。「とりあえず仕事をどうやっていくか」「結婚する相手はいるのか」などがここ数年の自分の関心事を占めていましたが、「親の介護をどうするか」は予見される未来における関心事項として念頭に浮かびました(※3)。

 ただ10年後に自分がどうすべきかは全然思い浮かびません。

 ※1 2012年に実施された総務省の調査結果は次のとおり。
  ・介護をしている人;557万人
  ・働きながら介護をしている人:240万人
  ・介護者の6割:40〜60歳
  ・介護離職者:年間10万人超

 ※2 65〜69歳までの人口構成比の要介護認定率は2.6%で、75〜79歳まででは13.8%に上昇する。

 ※3 2040年には、東京では要介護者が143万人増えて、411万人に達すると推定されています。人口動態統計上、ほぼ確定した未来。