朝の海外ニュースを何となく見ていると、英国BBCでは9月頃から11月上旬までどの人も胸に赤い花のバッジをつけていた。何の意味があるか調べる気持ちはないままに日々ニュースを見ていたところ、11月11日の午前11時、第一次世界大戦の戦死者を追悼するために2分間の黙祷が行われたことを伝えるBBCの報告を見て、「ああ、あの花はそのためのものなのか」ということを理解しました。
 あの赤い花は"poppy"(赤いヒナゲシ)で、欧州では赤いヒナゲシが戦死者追悼の象徴になっています。第一次世界大戦の主な戦場では赤いヒナゲシがよく育ったため、戦争とヒナゲシとの関連が意識されるようになりました。
 
 今年は第一次世界大戦が勃発してからちょうど100年にあたります。日本ではあまり話題になりませんが、欧州では、各国が遭遇した初めての国家総力戦(それまでに行われたあらゆる戦争よりも多くの死者を出した)であり、人々の心に今も深く刻み込まれているようです。
 
 後で知りましたが、日本では11月11日はポッキーの日だったらしいですね。まあ、欧州での11月11日(第一次世界大戦の休戦記念日)とは意味合いがだいぶ違いますね。

BBCの報告:Armistice Day: Final Tower poppy laid as UK honours fallen