日本国憲法の書写を通じた感想(憲法学説や実務に基づくものではありません)を断続的に書いています。
 30回目は第98条(憲法の最高法規性、条約及び国際法規の遵守)です。
 憲法が国の法体系の頂点に存するもので、憲法の内容に反する法律などはすべて無効とされています。これが「○○は憲法に違反するので無効」という訴訟の根拠となるのでしょう。一方で、憲法は国家が自身の持つ権力を束縛することを国民に保障するもので、法律などは国家権力が秩序の維持や社会の発展を目的に国民に遵守させるものです。法律など憲法を除くものと憲法とは本来、別の軸に存在するもので、同系統のものとして捉えるべきではないように思います。憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法は「六法」と一まとめにされていますが、ある憲法学者(伊藤真)は「憲法とその他5種の法律」と捉えるべきではないかと主張しています。
 以下原文。
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 第98条(憲法の最高法規性、条約及び国際法規の遵守)
  ,海侶法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
  日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。