日本国憲法の書写を通じた感想(憲法学説や実務に基づくものではありません)を断続的に書いています。

 28回目は第96条(憲法改正の手続、その公布)です。
 国民の認知度の低さとは裏腹に、第96条は憲法改変ゲームのルールを定めている重要な条項です。2013年の憲法記念日の頃に、憲法改正の手続を定めた条項がこの条項であると私は初めて知りました。一般の公教育を受けて育った日本国民はほとんど、2013年までこの条項の存在を知らなかったのではないでしょうか(少なくとも私は、中学校の社会の授業、高校の公民の授業で第96条について学んだ記憶がありません)。
 憲法改変ゲームのルールを変えるわけですから、その可否は慎重に取り扱うべきでしょう。第2次安倍政権が憲法改正の発議要件を緩和することに(少なからず)意欲を示しています。私は少なくとも現行憲法を改変すべきと主張する憲法学者(e.x.小林節氏)が、この条項の変更に強く反対している理由には耳を傾けるべきかと考えます。

 以下原文。
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 第96条(憲法改正の手続、その公布)
  ,海侶法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
  憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。