日本国憲法の書写を通じた感想(憲法学説や実務に基づくものではありません)を断続的に書いています。

 27回目は第92条(地方自治の基本原則)、第93条(地方公共団体の議会、長・議員等の直接選挙)、第94条(地方公共団体の権能)です。

 地方自治は、地方公共団体が行う自治行政であり、それは住民の意思に基いて、団体独自の立場で行わなければなりません。つまり、(1)団体自治の原則(国家の干渉を受けず、地方公共団体独自の立場で方針を決定し、運営する)と(2)住民自治の原則(地方公共団体はその住民の意思によって運営される)が地方自治の原則です。団体自治の原則は第93条、住民自治の原則は第94条に定めてあります。

 日本国憲法には地方自治の規定が原則として定めてあるだけで、具体的な決め事は法律に定めるとしています。ここでいう法律とは地方自治法を指します。なお大日本帝国憲法には地方自治の規定がありませんでした。

 以下原文。
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 第92条(地方自治の基本原則)
  地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。
 第93条(地方公共団体の議会、長・議員等の直接選挙)
  |亙公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。
  地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の準民が、直接これを占拠する。
 第94条(地方公共団体の権能)
  地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。