生活防衛資金について。
 『投資戦略の発想法』(木村剛)に「投資する前に、まずは生活防衛資金を貯めよう」という主張があります。「生活防衛資金」とは万が一の事態に備えて投資せずに現金・預貯金の形で置いておくお金で、本中では1月当たり生活費の2年分を目安にしています。
 
 つまり、
 
 1ヶ月の生活費が20万円ならば、生活防衛資金は、20(万円)×12(ヶ月)×2(年)=480(万円)です。
 1ヶ月の生活費が30万円ならば、生活防衛資金は、30(万円)×12(ヶ月)×2(年)=720(万円)です。
 1ヶ月の生活費が40万円ならば、生活防衛資金は、40(万円)×12(ヶ月)×2(年)=960(万円)です。
 
 自分の預金通帳を見返していると、自分の生活費に合わせて、生活防衛資金が一歩手前まで貯まりました。5年6ヶ月の会社勤めで、小金を使いつつ、そこそこに貯めてきました。生活防衛資金が一歩手前まで貯まると、経済的な余裕から心理的な余裕が生まれることがわかりました。

 資金を増やすには、2通りの方法(1) 収入額を増やす、2) 支出額を減らす)しかありません。2)は「節約」という手法になるので、意志があれば実現できます。

 ただ、自分が生活防衛資金一歩手前まで貯まったことで、生活防衛資金を貯めるまでにいろいろな出来事(結婚、育児、不動産の購入など)でお金を減らし、生活防衛資金を貯めるまでには至らない人はちらほらいるのかもしれない、と思いました。自分は財産形成を必死に考えて過ごしたわけでもなく、それなりに散財して過ごしていますけれども、自分の月収入以上の出費が発生する出来事をなるべくせず、ようやくと言うべきか、このくらいの成果だからです。