2013/8/4 2回目読了。
 明治日本の啓蒙思想家(福沢諭吉)による人民啓発書。明治初期の大ベストセラー。

 初編 学問には目的がある
  ・人は一所懸命に実学を学び、自由独立しよう。
 
 第2編 人間の権理とは何か
  ・人は皆、権理(生命、財産、名誉が守られる)を平等に持っている。
 
 第3編 愛国心のあり方
  ・国も権理を対等に持っているものの、人民が独立して初めて、国も独立する。
  
 第4編 国民の気風が国を作る
  ・日本が独立するには、個人が独立していない現在の気風を一掃しないといけない。
 
 第5編 国をリードする人材とは
  ・独立の気概を持った中産階級が事業を実行することで、国の文明は発展する。
  
 第6編 文明社会と法の精神
  ・国民の役割は、自分の代理として政府を立てることと、政府が作った法を守ることである。国民は、自身に不便な法を政府に変えさせるように努力し、勝手に法を破ってはいけない。
 
 第7編 国民の二つの役目
  ・国民は、客の立場から考えれば、国法を重んじて、人は皆平等であることを忘れてはならない。主人の立場から考えれば、一国の人民が政府である。
  
 第8編 男女間の不合理、親子間の不合理
  ・上下貴賤は不合理である。男女間、親子間の関係にも差別的な考えが残っている。

 第9編 よりレベルの高い学問
  ・一身の衣食住を得るだけで満足せず、文明の発展に寄与できるように努力せよ。
  
 第10編 学問にかかる期待
  ・日本人として自由独立し、あらゆる事業で外国人と競うことが学問に励む目的である。

 第11編 美しいタテマエに潜む害悪
  ・名分(上下貴賤の区別)は専制君子を生み出す害悪である。
  
 第12編 品格を高める
  ・人間の見識、品格を高めよう。物事の様子を比較して、上を目指し、決して自己満足しないようにしよう。
  
 第13編 怨望は最大の悪徳
  ・怨望は百害あって一利なし。
 
 第14編 人生設計の技術
  ・事業の成否や損得について、ときどき自分の心の中で棚卸をしよう。
  ・保護と指図は同一のものであり、その範囲は一致させよ。
 
 第15編 判断力の鍛え方
  ・物事を信じる、疑うには判断力を必要とする。学問は判断力を鍛えるためにある。
 
 第16編 正しい実行力をつける
  ・言行を一致させよ。

 第17編 人望と人付き合い
  ・人望とは、その人の活発な知性の働きと、正直な心という徳をもって、次第に獲得していくもの。
  ・交際の範囲を広くするコツは、関心を様々に持ち、様々なことに取り組み、多方面で人に接することにある。