拍手喝采。日傘を使う男性が増えてきたというNHKの報道です(ニュース全文は後述参照)。マスメディアで報道される内容は、マスメディア報道の受け手、すなわち一般視聴者の大半もまたその内容を受け入れる素地ができていることを前提としている(さもなければ一般視聴者に伝える内容として報道されにくい)はず。

 この報道のあとは、これまで日傘を使っていなかった男性も、街に出れば「日傘を使っている男性」を目にし、「ああ、日傘を使っている男性って(増えて)いるんだな」と考えるようになるはずです。人は自分の興味関心がある情報しか認識しません(「予言の自己成就」ともいいます)。

 そして拍手喝采の理由は、これで2年前から日傘を使っていた私は「お、男性なのに日傘を差すんだ」といった話題に対して、いちいち説明しなくて済むようになるからです。暑い、痛い、眩しい陽射しを防ぐ日傘は私にとって手放せない道具です。世の男性、もっと「自然に」日傘をお使いください。快適だよ!

※上述の意見はマスメディア報道に対する素人理解が含まれています。調査報道はこの種の報道とは別物だし。理解が諸々間違っていたら、報道関係者にぜひご教示いただきたいところ。

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 暑さへの対処 新たな動き ― NHK ニュース  8月3日 18時39分

 8月に入り、これから1年で最も暑い時期を迎えますが、暑さへの対処方法にも新たな動きが出てきています。

 気象庁の長期予報によりますと、今月は平年を上回る暑さが予想され、特に、前半は、東日本と西日本で気温がかなり高くなり、連日、猛烈な暑さが続く見込みです。

 この時期、外出する人の暑さ対策の1つといえば日傘ですが、最近では、女性だけでなく男性にも徐々に利用者が広がり、街頭でも日傘をさした男性の姿が見られるようになりました。日傘をさしていた50代の男性は、「雨の時も使える日傘をいつも持ち歩いています。涼しさを感じるので、手放せないです」と話していました。また、60代の男性は、「きょうは、妻の日傘を持ってきました。少し恥ずかしいけれど、使ってみると、直射日光が遮られて涼しいです」と話していました。

 東京・新宿区にあるデパートでは、男性用の日傘のコーナーを設けていて、売り上げは、この夏から急速に増え、去年の同じ時期の2倍を超えているということです。雨のときも使える日傘と雨傘の兼用のタイプに人気があるほか、1万円台の高級な商品も売れ行きが好調だということです。環境省によりますと、クールビズの服装で日傘を差して外出した場合、上着を着ているときと比べて、汗をかく量がおよそ20%軽減できるということです。販売を担当する角田まなさんは、「ことしは、40代、50代の男性がビジネス用に日傘を求めるケースが多く、これほどの反響とは予想していませんでした」と話していました。
 
 一方、都内のデパートなどでは、買い物客向けの暑さ対策の取り組みを行っています。このうち、東京・渋谷区にあるデパートでは、先月から、開店前から並んでいる買い物客に、熱中症対策として、塩アメや冷たいお茶を無料で提供するサービスを始めました。また、気温に連動したサービスも行っていて、猛暑日となった日の翌日の午後、▽アイスクリームショップでは、同じ価格でアイスをもう1つ大きいサイズに増量しているほか、▽喫茶店では、アイスコーヒーのお替わりを1杯無料で提供しています。利用客は「暑いなかでこうしたサービスがあるのはうれしいです」と話していました。このデパートの高田明宏副店長は「暑いなか、来店していただいた方たちへのサービスとして始めました。今後も厳しい暑さが続きますが、ぜひ、店に足を運んでほしい」と話しています。

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