2013/6/22 2回目読了。
 国際派日本人(新渡戸稲造)が外国人に向けて書いた日本文化論。
 
 第1章 道徳体系としての武士道
  ・武士道 chivalty とはサムライが守るよう要求され、また教えられた道徳の掟である。(p.20)

 第2章 武士道の源泉
  ・武士道の源泉は次の3つである。
   1) 仏教 Buddism 。仏教は運命に対する穏やかな信頼、避けられない事柄を心静かに受け入れ、危険や災難を目にしても荘厳に落ち着き、性に執着せず、死に親しむ心をもたらした。(p.26)
   2) 神道 Shintoism 。主君に対する忠、祖先への崇拝、親への孝は、神道の教義によって武士道に注入された。(p.27)
   3) 儒学(孔子と孟子)は社会における道徳関係をサムライに説く教科書だった。(p.30-31)
 
 第3章 義―あるいは正義について
  ・義 retititude は、卑怯な行動や不正な行為ほど恥ずべきものはない、というサムライの心性である。(p.37)
  
 第4章 勇気―勇敢と忍耐の精神
  ・勇気 courage とは正しいことをすることである。(p.43)

 第5章 仁―惻隠の心
  ・仁 benevolence とは慈愛や寛容の心であり、統治者の最高の要件である。(p.52)
 
 第6章 礼
  ・礼 politeness とは他人の気持ちや立場を思いやる心のあらわれである。(p.66)
  
 第7章 信と誠
  ・信 veracity と 誠 sincerity は真実を語る・示すことである。(p.77)

 第8章 名誉
  ・サムライは、サムライとして相応しい人格の尊厳と価値を得ることを名誉 honour としていた。(p.87)

 第9章 忠義
  ・忠義 loyalty とは、目上の者に対する服従および忠実からなる。(p.96)

 第10章 武士の教育
  ・武士の教育で重視された第一の点は人格の形成であった。(p.108)

 第11章 克己
  ・サムライには克己 self-controlの気質がある。(p.116)

 第12章 切腹と敵討の制度
  ・切腹は法律上ならびに礼法上の一つの制度だった。武士が罪を償い、過ちを詫び、恥を免れ、友を救い、自己の誠実を証明する行為だった。(p.129)
  ・敵討は武士道に組み込まれた、社会における倫理的平衡感覚を保つための報復を正当化する制度だった。(p.140)

 第13章 刀、武士の魂
  ・刀はサムライにとって忠義と名誉の象徴である。(p.145)

 第14章 女性の教育と地位
  ・女性の教育は子ども(後の主君)の教育のために行われた。(p.152)
  ・女性の一生は独立したものではなく、男性に従属し奉仕する生涯だった。(p.156)

 第15章 武士道の影響
  ・武士道は、エリート層(サムライ)から民衆に広まり、日本民衆の道徳的基準となった。(p.171)

 第16章 武士道はまだ生きているか
  ・西洋文明の流れ込んだ近代日本においても、武士道は依然として影響を及ぼしている。(p.180)

 第17章 武士道の未来
  ・武士道は体系として消え去る運命にあるが、美徳として生き続ける。(p.197)