2013/6/8 2回目読了。
 アメリカ在住のアメリカウォッチャーがアメリカの二大政党(民主党と共和党)の対立軸を分析した本。

 以下は勉強になった箇所のまとめ。

 1. 社会価値観をめぐるイデオロギーの激突(第二章)
  ・民主党―自己肯定と楽観主義
  ・共和党―懐疑心と独立心
 
 2. 二大政党のカルチャー(第三章)
  ・民主党―和解と純愛
  ・共和党―孤軍奮闘とほろ苦い人生
 
 3. 建国以来変わり続けてきた対立軸(第四章)
  1) 独立戦争から建国当初の対立軸
   パトリオット(後のフェデラリスト)vsロイヤリスト+ノンポリ厭戦派(後の州権派)
    −賢人政治を志向、ポピュリズムの暴走を警戒vs農園経営者などポピュリスト的世論が背景
    −連邦政府の設置、連邦税課税に賛成vs連邦政府設置、連邦税課税に反対
    −合衆国としての憲法制定vs憲法制定に反対
    −常備軍を設置し、欧州情勢に対抗できる軍事力を志向vs常備軍設置に反対、欧州情勢に対しては孤立主義

  2) 南北戦争の対立軸
   北軍=アメリカ合衆国共和党政権vs南軍=アメリカ連合国民主党政権
    −商工業が基幹産業vs農業が基幹産業
    −ヨーロッパへの遅れから保護貿易を主張vs低コスト体質で競争力があるために自由貿易を主張
    −奴隷解放vs低コストの背景として奴隷労働力の解放に反対
    −合衆国の統一vsアメリカ連合国の独立

  3) 第二次世界大戦直前の対立軸
   共和党vs民主党
    −欧州情勢には不介入vs対戦への介入を覚悟
    −大恐慌に対しては政府の介入はせずvs大恐慌に対してはケインズ政策を発動
    −北部の企業経営者の利害を代表vs都市労働者の利害を取り込みつつも南部も支持母体として維持

  4) 冷戦後期の対立軸
   共和党vs民主党
    −共産主義陣営に対しては封じ込め、その一方でドラスティックな外交vs自由と人権と大義とした戦争を志向し、共産圏との対決姿勢、外交は原則論が中心
    −国内は反共イデオロギーでの統制志向vs支持層内部には反戦思想も拡大
    −小さな政府論vs大きな政府論
    −公的医療保険には絶対反対vs公的医療保険導入を模索
    −黒人への公民権付与には反対vs黒人への公民権付与に賛成
    −北部の企業経営者に加えて南部保守票を取り込みvs北部労働者層に加えて南部黒人票を取り込み

 4. 政策の違い(第五章)
  民主党―大きな政府
  共和党―小さな政府