2013/1/12 2回目読了。
 政と官の世界で頂点を極めた故後藤田正晴氏(中曽根政権で内閣官房長官、警察庁で長官)のインタビュー。戦後政治史の証言録にもなっている。後藤田氏の深い知性と大きい度量が感じ取れる。一例が権力を行使することへの敏感さと慎重さ。インタビュー当時(1998年)の現在認識と次代(2010年頃)の予想が現代(2013年)とそうずれていないように思えるのが驚き。後藤田氏の発言が「正しい歴史認識」の積み重ねに基づくためか。